エッセイ

2015年06月01日

40年来の友だち

ナショナル・パナグリルっていいます。
出会いは、私がティーンエイジャーの頃。
ケーキ、というものが焼いてみたくて、父にねだって買ってもらったものです。

幼かった頃は、「おくど」でご飯を炊いていた時代です。
ガスが普及したのは、たぶん小学生になってから。
だから、グリルなんて最新鋭の調理器具でした。

真知子さん、これはグリルでお肉を焼いたり調理に使うもの、ケーキを焼く
オーブンとは違うんだよ、と知り合いのガス会社の元社長さんから教わるまで、
ずーっとこれでケーキを焼き続けました。
彼が中古のオーブンをプレゼントしてくれたのは数年前です。

以来、ケーキづくりはオーブンに譲りましたが、毎朝トーストはこのグリルで
焼いています。
それと、温度が必要なシュークリームの皮は、このグリルじゃないと駄目です。

トラブルもなく、40年。
壊れたら、泣いてしまいそうです。

 

essay-grill

2015年03月29日

季節が過ぎ去る前に

もたもたしているうちに、冬が終わろうとしています。

今年最後の餅をつくことにしました。
私のところでは餅米は栽培していませんが、ご近所から毎年大きな袋いっぱいを
いただきます。
お赤飯にしたり、おはぎをつくったり、とても重宝します。
餅はお正月にも搗きますが、それ以外にも食べたい時に搗いて冷凍保存しておきます。

ただ、お餅は寒い時のもの。
これからの季節はすぐにカビて、よくありません。
なので、これで今年はおしまいです。

タイムリーにやらなくちゃならないことが、たくさんあります。
お味噌も寒い時に仕込むものらしいので、初めての味噌づくりにも挑戦してみました。

季節を追いかけるのに、一生懸命です。

essay-omochi

2015年01月30日

お・ぜ・ん

アメリカのアンティークキルトは屋根裏部屋で眠っていたのを見つけたというケースが
よくありますが、こちらは私のところの農作業小屋の2階に保管されていた「お膳」です。
このセットが5客入った木箱が4個、全部で20客。

私が物心つくかつかなかった頃には、このお膳が村の集まりなどで実際に使われていました。
大勢の人に食事を振る舞うため、家族はその日の朝から準備にかかりきりでした。
今思えば大変な時代だったと思いますが、当時の農村は機械にも時間にも追われることなく、
のんびりしていたのでしょう。
婚礼も葬儀も、自宅で執り行った時代です。

このお膳で、いつかご飯を食べてみたいと思っていました。
折しも、去年の暮れに和室を片付けたので、いつもの持ち寄り会のメンバーに声をかけたところ、
あっという間に話がまとまって…。

さて、メニューはどうしようかと楽しく考えているところです。

essay-ozen

2014年12月24日

初ノエル

私じゃないんです。
去年、ロールケーキに凝っていた夫。初ノエルに挑戦しました。
バター不足が報じられる昨今、皆さんのところは大丈夫でしょうか。
このあたりは地元の中央牛乳さんの450グラム=1ポンドのバター(有塩無塩)が、かろうじて
手に入ります。
クリームは、チーズクリーム。

暮れには親しい友人に手づくりのお菓子と薔薇の花を届けるのが恒例になっています。
今年もいろいろあったけど、こうして感謝の気持ちが伝えられることに感謝。
毎年同じことが続けられることの幸せ。

地道に地味に、来年もぼちぼちとキルトを紹介していきたいと思っています。
変わらぬご支援を、お願いいたします。

essay-noel

2014年10月05日

フォトブックプロジェクト

毎年秋には何かひとつ課題を決めて、プロジェクトに取り組んで来ました。
プロジェクトというと大げさかもしれませんが、仕事が終わってからの夜のひとときの
時間の使いみちみたいなものです。
そう、去年はひろ~いバラの花用冷蔵庫の二階を片付けて、キルトの写真を撮れるようにしたのでした。
2013年11月10日投稿の「舞台裏」をご覧下さいね。

今年は…と、言いますと。
子どもたちが小さかった頃撮りためた写真の、ネガフィルムが保管してありまして。
それをネガスキャンを使ってデジタルに変換し、そのデータからフォトブックをつくろうと
しています。

3人の子どもがいますが、家族のアルバムは長男の誕生日から始まる1年を1冊のアルバムに
まとめてあります。焼き増しはしていないので、1年1冊のアルバムは家族の共有財産です。
今回はそれを、それぞれの子の誕生日から始まる1年をその子の1冊に編集します。
上のふたりは男の子なので、写真を撮らせてもらえたのは、せいぜい小学校まで。
なので、ひとり10年間の10冊ぐらい。×3人なので、全部で30冊程度でしょうか。

数あるフォトブックの中から、このプロジェクト用に選んだのは「フォトプレッソ」。
1冊のページ数が200ページまでと大容量なのと、その割にお値段がリーズナブルだからです。
フォトプレッソのページは、こちら

1年間の写真枚数は、ひとりおおよそ50~150枚ぐらい。
デジタル化した写真の1枚1枚を、写真加工ソフトを使って加工するので、
結構大変な仕事です。
それにしても若かった頃の私の写真撮影の下手だったこと!
ピンボケ、逆光、構図の傾き…これじゃいくら加工したって良くなるわけないデス。

ついでに古くなったアルバムを修理したいと思ったのですが、
表紙が取れたり、背表紙が破れたりしたアルバムを眺めているうちに、この古さが
いとおしく思えて、さてどうしたものかと考慮中。

essay-album

魔女イメージ
  • アンティークキルト1930年代
  • アンティークキルト1800年代
  • キルトトップ
  • ショップ紹介
  • ご注文方法
  • エッセイ