エッセイ

2013年05月10日

時計

古い民家から回収して来た、古い掛け時計…。
フレームは壊れて、もちろん動くはずもなく。

さて、どうしましょう。

1)文字盤は使えるので、クオーツと針をつけて動かす→フレームは、どうする??
2)文字盤のみ、ヤフオクに出品する

とにかく文字盤を外してみようと思い、そおっと外すと、中から息を飲むような美しいゼンマイ仕掛けが現れました。
その完璧なフォルムに、しばらく見入ってしまいました。
古いものは、どうしてこう素晴らしいのでしょう。
オブジェとしても、完璧です。
この写真の下のほうに、振り子があって、それが渦巻き状のコイルを叩くと「ボォ〜ン」と低いトーンで時を知らせる音がします。
しばらくいじっているうちに、ゼンマイが動き出しました。(奇蹟ですね!)
時間の正確さのほどは、わかりません。

さて再び、どうしましょう。

「時を刻む」とはよく言ったもので、この「チクタク」という音によって刻まれた時は、もう復元できません。
だから、今が大事ですね。

essay-clock

2013年04月11日

ヤマハ、サクラ

小柄な年配の先生でした。いつも、よれよれのスーツを着て、学校の階段は片足づつ昇るのです。生徒は彼を「つんばあ」と呼びました。高校の古文の時間。つんばあ先生は無駄話しはしないで、授業だけを淡々と進めるのでした。だから昼下がりの古文の授業は、眠くなったものでした。ほとんど、寝ていたかもしれません。

そんな不真面目な授業態度の中でも、ひとつだけ心に残っているのは「ヤマハ、サクラ」というフレーズ。「ヤマハ、サクラ」どんな古典の中の言葉だったのか、覚えてはいません。でも、春になって、ソメイヨシノが咲いて散り、山桜の季節になると、毎年この言葉と共に気だるい午後の古典の授業を思い出すのです。数十年前の高校時代なので、もうつんばあ先生はこの世にいないでしょう。小柄で、もの静かな先生だったので、高校生だった私は、それほど彼のことを重大には思っていませんでした。でも今、毎年、桜の季節が巡って来て、山が白からピンクへと山桜の美しいグラデーションで彩られる頃になると決まって「ヤマハ、サクラ」とつぶやく自分がいる、というのは、すごいことです。

人は死んで、何を残すのでしょうか。

目の前にあるキルトも、悠久の昔のキルターさんが残してくれたもの。キルトはモノだけど、つくった人の思いがこもっているので、ただのモノではありません。
そんなところも、キルトの魅力のひとつでしょうか。

さて、私は死んで何を残せるでしょう。

sakura

2013年03月18日

オープニングメッセージ

春分の日は、夜の長さと昼の長さが同じになる日だそうです。
この日から陽足が延びはじめ、今まで眠っていた自然がいっせいに目覚めて動き出します。
こんなステキな日に新しいショップをオープンすることができて、とても嬉しいです。

新しいDee’s アンティークキルトショップでは、私がこれまでキルトを扱って来た中で培った知識やセンスを最大限に生かして、アンティークキルトファンシャーのみなさんにご満足いただける商品をラインアップして行きます。
「平凡」と「非凡」という言葉があれば、どちらからいうと後者のカテゴリーに入る私のキルト選びも、たくさんの方に共感していただいたことで、迷いがなくなりました。キルトに限らず、良いものは普遍ですし、ある時には癒しや力や感動を与えてくれます。

アップル社のジョブズ氏が亡くなった時、ソフトバンクの孫社長が、ジョブズ氏が求めたものは、みんなが「好き」なものであることを超えて、みんなが「愛してやまない」ものである、と語りました。
「愛してやまない」この言葉がず〜と私の心に残って、ショップの準備にキルトの写真を撮ったりする時に、頭の中に浮かびました。

そうなんです、アンティークのキルトが大好きなんです。
ここがキルトの魅力をいっしょに楽しんでいただけるサイトになれば、と思います。

最後になりましたが、こんなに素晴らしいショップを立ち上げて下さったウェブデザインのアットホームさんに心から感謝します。

witchwindow

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