2026年04月22日
それほど遠くない昔、それほど遠くない(?)地での物語。
ローラ・インガルス一家の「大草原の大きな家」をテレビで観た時も
このエッセイに書きましたが、今回思い立って市の図書館で本を借りてみました。
児童書ではありますが、大人になってから読む方が状況をよく理解できて
その点がいいと思いました。
荒野を旅することがどんなに大変か、自分で家を建てることがどんなに大変か
食料は猟で獣を獲ったり畑で作物を育てないと手に入らないことが
どんなに大変か、その大変ばかりの生活は子どもにはまるごと理解できないと
思うのです。
それほど遠くない昔の物語、それほど遠くない地での物語ではありますが
今の私の生活からは大きくかけ離れています。
荒野を旅して、ある日突然「ここに家を建てよう」と思って家を建て始めるのですから
そこにはお隣りとの境界線も固定資産税もありません。
市街化調整区域なんて言葉も、建蔽率も建てる家の壁に占める窓の割合もありません。
いったい社会はいつからこんなことをうるさく言うようになったのでしょうか?
物語では父と母は見事にその役割をこなし、お互いに支え合って生きています。
全体を貫くのはキリスト教の敬遠なる教えです。
お父さんは生活のために会社へなんか行きません。その代わりに銃を持って森へ
出かけ、今日の食料を持って帰って来ます。
お母さんはキルトを縫い、食卓を整え、水を汲んできて牛や馬の世話をします。
今、ほとんどが分業化されてお金を払ってやってもらう仕事のひとつひとつを
全部自分の手でやるのです。そこに選択肢はないのですが、今の私たちから
見ると、とても豊かな暮らしのように見えます。
便利がひとつ増える毎に、私たちはきっと失うものがいくつかあるのでしょうね。
だから、と言う訳ではないのですが、少しでもそんな豊かな生活に近づきたくて
せめてできることはひとつでもふたつでも自分の手でやりたいと思うのです。







