テーブル

2016年06月24日

代謝の悪い持ち主に似てか、私のところには何年も使いつづけているものがたくさんあります。
(単に、買い替えられないだけかも)以前ご紹介したミシンしかり、オーブンしかり。
数年前に壊れた冷蔵庫は結婚以来、何十年も働いてくれたし、同じく結婚した時に買った掃除機も
未だ現役です。

このテーブルは、結婚して最初に暮らした借家が手狭になって、次のもう少し広い借家へ引っ越した時に買ったもの。
確か「暮しの手帖」か何かに、狭い家ほどテーブルは大きいものを買いなさいと書いてあったのに、妙に感銘して購入を決めた記憶があります。
当時の我が家としては、金額的にもちょっと大きな買い物だったわけですが、お店で見た時に、どこかに小さなキズが付いていたのを見落とさなかった夫が、そのキズを口実に値切って、僅かばかりお安く手に入れられたことに満足したものでした。

その後、度々の引っ越しにもこのテーブルはついて回り、ある時は子どもが宿題を広げ、ある時はダイニングテーブルとして、また別の時には裁縫机として、ありとあらゆる用途に使われて来ました。
長い年月の間に、使い込まれ、たくさんのキズ、取れない汚れなどがつきました。最初についていたキズなど、もうどこにあったのか全くわかりません。
このテーブルとセットの4脚の椅子の布は一度張り替えてあります。

生活とともに刻まれたキズ、いつも我が家の暮らしの中心にあったテーブル。
これから、どんな歴史を見守っていくのだろう、たぶん人生の終わりまで一緒です。

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