近藤真弓さん、ふたたび
近藤真弓さんとは、お目にかかったこともお話したこともありません。
でも、私と同じこの光溢れる半島で生まれ、育ち、また同じ自然と向き合う農業に従事していたと知って
とても親近感を感じています。
同級生の真弓さんは、もう少しご近所でしたら学校で机を並べて一緒に勉強したのでしょうが、
残念ながら同じ学校で学ぶことはありませんでした。
真弓さんのことを知ったのは、彼女が病に倒れ平成23年3月にこの世を去ってからのことでした。
素晴しいキルトの作品を数多く残さた真弓さんは、それらの作品を東京でオークションにかけ、収益を東日本大震災被災地へ寄付したいと遺言を遺されました。
オークションで作品が拡散してしまう前に、ここ田原市で開催された作品展に足を運んだのは3年前のことです。
この度、真弓さんが市へ寄贈されたキルト2点が田原市博物館所蔵展に展示されることになりました。
真弓さんのキルトと再会するために博物館へ足を運んだ私は、作品の前に、ただ立ち尽くしその素晴しい才能に感動するばかりでした。
「ふたたび」というのは、真弓さんのキルトと再会しての「ふたたび」と、旧ショップのエッセイで真弓さんのことを書かせていただきましたので、今回「ふたたび」という二重の意味があります。
写真は前回の作品展の時にお仲間がつくった作品集。市へ寄贈された2点も、ちゃんと載っています。そのうちの1点「LIVING TOGETHER」
所蔵展は7月13日まで、田原市博物館にて。